こんにちは!ルクとエルサの飼い主です。
いま、ルクとエルサがどちらも換羽中で、気がつくとお部屋の床にパステルカラーの小さな羽根がふわふわと舞っています。
ところで、ふと「羽根」と「羽」ってどうちがうんだろうと思ったことはありませんか?
おなじような意味にも思える二つの「はね」ですが、実は全然違うんです。
今回は、そのちょっとした疑問を掘りさげてみたいと思います。
「羽根」は鳥の羽の根もとのこと
「羽根」とは、鳥の羽の根もとを指します。
鳥の体から抜けおちたはねは、その瞬間から「羽根」と表記されます。
「羽根」は根もとが見えてるから「羽根」と覚えても良いですね。
「羽根」が使われている有名なものの一つに「赤い羽根」があります。
学生の頃に一度は胸元に付けたことがある方も多いのではないでしょうか。
こちらもやはり、根もとが見えているので「羽根」と表されます。
赤い羽根のほかにも、羽根布団など人の手が加えられたものは「羽根」と表し区別されます。
ちなみに英語で「羽根」は”Feather”です。
「羽」は鳥の体に生えているもの
「羽」はまさに写真の通り、鳥の体に生えている羽を指します。
「羽」は生きものそのものです。
「羽」は根元が見えないから「羽」と覚えましょう。
「羽」は英語では”Wing”ですね。
ちなみに、昆虫など虫のはねは「翅」と書きます。
あまり見かけない字ですよね。
「し」とも読みます。
部首が羽なので羽の字は入っていますが、「羽」とは印象がかなり異なる漢字です。
大の鳥好きの大の虫嫌いとしては、漢字が違うだけでもうれしいのですが(笑)、便宜上、鳥の羽も昆虫の翅も「羽」と書かれることが一般的のようですね。
こちらはわが家のルクが羽繕いをしている様子です。
「羽繕い(はねづくろい、はづくろい)」も鳥の体に生えている羽を鳥自身で繕うことを指すので「羽根繕い」とは書きません。
「羽根」と「羽」の違いをおさらい
もうおわかりいただけたと思いますが、ここで一旦おさらいしてみましょう♪
右側のルクの体に生えているのが「羽」で、瓶に入っているのは「羽根」です。
あらためてこうして比較すると、「羽根」と「羽」では随分違いがあることがお分かりいただけると思います。
鳥にとっての「羽」は人間でいうところの髪の毛のようなものです。
生きているあいだずっと、生えて抜けてまた生えてを繰り返します。
わが家のルクとエルサも、年に何度か換羽(かんう)という羽の生えかわりの時期がやってきます。
でも、人間の髪の毛は「羽根」と「羽」のように、抜け落ちても区別して表現されませんよね。
推測ですが、人間の抜けた髪を加工して何かに利用するようなことはなかったからではないかと思います。
ところが鳥の羽根は、昔からずっと人々の生活のいろんな場面で役に立ってくれています。
だからこそ「羽根」と「羽」という二つの言葉がそれぞれに存在しているのではないかと私は思いました。
こんなふうに、ことばの背景を想像してみるのも面白いですね。
まとめ
今回は、「羽根」と「羽」の違いについて掘りさげてみました。
そうと知る前は間違いやすい微妙な違いかもしれませんが、知った後ではほとんど別物のようにさえ感じる「羽根」と「羽」。
これからはぜひ使い分けてみてくださいね。
ここまで目を通してくださりありがとうございました♪
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